投降ー比島血戦とハワイ収容所ー

By | 2018年5月5日
投降 ー比島血戦とハワイ収容所ー ブックカバー 投降 ー比島血戦とハワイ収容所ー
小島清文
光人社NF文庫
2008-08
文庫
347

戦争末期、暗号士として戦艦「大和」に乗り組みレイテ沖海戦に敗れ、そしてルソン山岳戦で敗走した海軍中尉が懴悔の気持ちをこめて平成の世に問いかける投降の記録。捕虜となることを潔しとしない教育を徹底的に叩き込まれた日本兵士たちは敗残兵としていかに苦難の道を歩んだのか。現代人の想像を絶する戦争の真実を描いたノンフィクション。

著者も同様に苦難の戦線からハワイの収容所へ。チラシの作成、ラジオ放送などで情報戦に協力することに。やがて原爆、敗戦に至る日本のニュースに接することとなる。

やはり今までの価値観の違いに戸惑う著者の姿がある。

本書では若きキーンさん、ケーリさんも登場する。