
THE YEAR BOOK OF THE JAPANESE STUDENTS ASSOCIATION OF HAWAII
THE ASSOCIATED JAPANESE STUDENTS OF HAWAII
1929
ペーパーバック
138
EDITOR-IN-CHIEF:Makoto Nukaga
本書を入手したのはだいぶ前になる。THE JAPANESE STUDENTS ASSOCIATION OF HAWAIIについての知識もなく、ただ眺めて楽しんでいた。
この組織については以下の書にて背景などを知った。親日家として知られるW.D.WESTERVELTを軸に結成された学校を超えた若人の交流機関である。
このTHE STUDENTS’ ANNUALを見る眼が大きく変わった。Y.M.B.A (YOUNG MEN’SBUDDHIST ASSOCIATION)OF HONOLULUの広告もあるが、明らかにキリスト教、Y.M.C.Aの影響化に編纂されている。(日布時事の広告有)
ここに収められた文章を読むと世界におけ役割について若い世代の滾るような思いを感じる。その足掛かりとなったのが、やはりY.M.C.Aが切っ掛けとなって開催された太平洋問題調査会(IPR 1925、1927年とホノルルで第一回、第二回大会が開催された)と浅海は考える。
Y.M.C.A、Y.M.B.A を中心に若い世代に太平洋の架け橋、あるいは「Crossroad」に居る自分たちになにがなしえるかの意識が形成されたように思う。
「Hawaii at the Crossroads of the U.S. and Japan before the Pacific War」では日本語学校問題とIPRについての論考をまとめた書でこの時代を理解する助けとなる。