Japanese women in Hawaii: the first 100 years
Kisaku
1985
ペーパーバック
158
表紙の写真は元年者の一人トミ・オザワ(Soga Collectionより)
Kisaku
1985
ペーパーバック
158
表紙の写真は元年者の一人トミ・オザワ(Soga Collectionより)
「ハワイの日系女性―最初の100年-」の原著。翻訳書を持っているにも関わらず本書を購入してしまったのは著者のサイン入りだったから。相変わらずミーハーな僕。1985年の日付なので刊行当時のもの。
通してみて以下のことに改めて感心する。それぞれの章に詳細なNoteを付けて、より詳細を知ろうという読者のために配慮がなされている。やはり移民の歴史に興味をもつ人が最初に手にすべき書の一冊である。
補足資料として以下の三つが巻末に付されているが、これも興味深い。
APPENDIX 1 Penal Code of the Hawaiian Islands Passed by the House of Nobles and Representatives (1850) APPENDIX 2 Treaty of Friendship and Commerce Between the Kingdom of Hawaii and the Empire of Japan (871) APPENDIX 3 Memorandum of Agreement (1885) 汽船「シティ・オブ・トーキョー」号の乗客に対するAgreement。文中にその妻への言及がある。 APPENDIX 4 Convention Between the Empire of Japan and the Kingdom of the Hawaiian Islands Signed at Tokyo, January 28, 1886 APPENDIX 5 Labor Contract Under the Convention System, Dated March 19, 1890 (ハワイ政府との労働協約。移民が連れている家族への言及がある) 目次にはないが、つづいて1897年、「シンシュウ」丸で入国しようとした夫妻への入国時の問診が記載されている。この夫妻は移民会社「神戸移民会社」の斡旋で来布。労働目的や給料、所持しているお金と入手方法等を問われている。 補足資料をざくっと眺めるだけで約50年で政府間の約束から移民会社経由の移民までの流れを頭に入れることができる。